上司とお酒を飲むのは面倒臭い、そもそもお酒が飲めないので飲み会には行きたいくない、様々な理由で会社の飲み会にネガティブなイメージを持っている人がいるかもしれません。
しかし、業務外の適度な交流は上司や同僚とのコミュニケーションを図るのに役立ちますし、参加することには他にもプラスのポイントがいくつかあります。
ここでは、会社の飲み会でのマナーやその時間を楽しむ秘訣を考えます。
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会社の飲み会に参加するかしないかを決める
会社の飲み会には、忘年会や新年会、歓迎会や送別会のように、前もって計画される飲み会と、上司や同僚に誘われる個人的な飲み会があります。
そして、その飲み会に行くか行かないかは自分で決めなければなりません。
会社の飲み会に対してどんな見方をすれば良いか、またどんな基準で決めれば良いかを考えましょう。
前もって計画されている飲み会の場合
会社の行事や、歓送迎会など前もって計画されている飲み会については、できる限り参加するのが良いでしょう。
忘年会や新年会の場合は、多くの人が職場の仲間との交流を深めるために出席します。普段はほとんど飲み会に顔を出さない人たちも、この日ばかりは参加するということもあります。
また、歓送迎会は、文字通り新しく来た人を歓迎し、お世話になった人を送る会です。参加することで、歓迎や励ましの気持ちや感謝の気持ちを表すことができます。
急に誘われる飲み会の場合
上司や同僚に「今日どう?」と急に誘われる飲み会についてはどうでしょうか?
このような場合に大切なのはバランスをとることです。たとえ上司の誘いでもプライベートと仕事はきっちり分けたいので毎回断る、上司の誘いは断れないので行きたくないけど行く、このどちらも良くありません。
職場の人との交流の目的は、お互いに打ち解けた雰囲気で時間を過ごし、コミュニケーションを図り、よい人間関係を築くことです。
予定があったり、疲れていたり、行きたくないと思ったときには上手に断りつつ、“また次回誘ってください”という思いが伝わるようにしましょう。
また、自分の中で一定の基準を持っておくことも一つの方法です。例えば、平日には飲まない、3回の誘いのうち1回は行くといった具合です。
他にも、普段話したことがない社員が参加するので行ってみる、プロジェクトが行き詰っているのでみんなで励まし合うために行くというように、ある目的を持って参加を決めるのも良いでしょう。
マナーを守って飲み会を楽しむ
飲み会に参加することにしたなら、せっかくの機会を十分楽しみましょう。お酒の席でのマナーを守りつつ楽しめば、職場の人たちとの距離は縮まります。
明るい話題を提供する
飲み会が始まってすぐは、食事をする人も多く静かな状態かもしれません。
お酒が入るうちに次第に打ち解けてくるものではありますが、明るくて身近な話題を一つ提供すると喜ばれるでしょう。
例えば、「このお店落ち着きますね」とか「メニューが多いですね」と言ったお店の話をすれば、店を選んだ人がそれに答える形で話が発展するかもしれません。
人によっては飲んでいる時に仕事の話はしたくないというかもしれませんが、会社の飲み会ですから、仕事の話が出てくるのはごく自然なことです。
しかしその場合は、会社の重要な情報に触れたり、大声で話したりしないように十分注意しましょう。情報漏洩など思わぬトラブルを生むことがあります。
飲食についての気配りをする
女性でも男性でも、目上の人の飲食について気配りをすることは大切なマナーです。
上司や先輩のお酒は入っているか、次は何を飲むのか、料理が行き渡っているかを適度にチェックしましょう。
また、歓迎・送別されている人、つまりその日の主役にも気配りをします。
お酒が飲めない人の対処法
体質的にお酒が飲めない人には、日頃からお酒が飲めないことを伝えておくことをお勧めします。
飲み会では、皆がビールで乾杯する場合、一人だけソフトドリンクを頼むのではなく、ビールを注いでもらい口をつけるふりをして乗り切ります。
後ほど歓談中にソフトドリンクに切り替えましょう。飲めなくても、お酒の席に呼ばれたいと思う人は、「お酒は飲めないのですが、飲み会の雰囲気は好きです」と言っておけば、適度な誘いがあるはずです。
飲み会での注意点
飲み会での注意点もいくつか押さえておきましょう。
お酒が進むと、気が大きくなったり緩んだりするものです。気をつけておくべきことを日頃から考え、失敗しないように心がけることが大切です。
お酒の量に注意する
お酒の席での最低限のマナーは泥酔しないことです。
自分が今どれくらい飲んでいるのかを把握し、限界を越えないようにします。
その日の体調や疲労の度合いによっても酔い方が変わってくるのがお酒の難しいところです。場合によっては、精神状態なども関係することがあります。
進められても自分のペースを守りましょう。最近では、強くお酒を進めたり、たくさん飲ませる行為は、場合によってはパワハラにつながるものとして、問題視する傾向があります。
場の空気を悪くしないように上手に断ればペースを保って付き合えるでしょう。
例えば、女性であれば「ちょっと休憩します」とか、「これ以上飲んだら明日出社できません」と言ったように冗談を交えて断ることもできます。
お酒を進める相手も、空のグラスを見て見ぬ振りはできず、マナーとして進める場合が多いので、もう飲めないという姿勢が伝わればそれ以上進めてくることはないはずです。
トークの内容に注意する
お酒の席で上司に「何か不満はないか?」とか「仕事は楽しいか?」などと質問された場合、素面では絶対に言えないようなセリフがうっかり出てしまうということもあり得ます。
お酒の力を借りて本音がポロリという程度なら、かわいらしく思われますが、次から次と不満や愚痴をこぼすのはNGです。
また、他の社員を批判するのも避けなければいけません。業務に関わる本当に深刻な悩みなら、お酒の席ではなく業務中に相談しましょう。
まとめ
マナーや注意点を踏まえて、前向きな気持ちで参加すれば、会社の飲み会は和やかで楽しいひと時となるはずです。
お互いに打ち解けた雰囲気の中で、お酒や食事を楽しむことで、参加した人の人となりや仕事に対する考えを知ることができ、また自分のそれも伝えることができます。
飲み会は面倒と敬遠せずに、自分にとってプラスになる時間を過ごせるように心がけましょう。