清潔感のある身だしなみや、正しい姿勢と美しい所作に加えて、爽やかな自己紹介は相手に与える印象を決定づける大切なシーンです。
好印象を与える話し方と、ネガティブな印象を与える話し方の違いを考えてみましょう。
自己アピールのやりすぎに注意
就職活動は“やりすぎ”ぐらいが丁度いいと言われ、面接の練習をした人も多いかもしれません。
ビジネスの場では、明るく謙虚な自己紹介をすることが、高感度をアップさせます。
自分をアピールしつつ、謙虚な印象を与える話し方をマスターしましょう。
挨拶とさりげないアピール
自己紹介をする前に、まず爽やかで丁寧な挨拶をしましょう。
「あ、どうも」や「すみません」といった言葉ではなく、相手の目を見て「はじめまして」や「これからお世話になります」など、きちんとした言葉で会話を始めましょう。その後、自分の名前を言います。
会社や部署をさりげなくアピールする
自分の会社名や部署名を伝える時には、「〇〇の開発をしている部署です」というように、さりげなく業務内容を伝えます。
会社に看板商品がある場合は、「〇〇でお世話になっている〇〇会社です」というのも良いでしょう。
自分をさりげなくアピールする
今の業務にどれくらい前から従事しているのかという点は、大切なアピールポイントです。
年数によっては、経験を積んでいることが評価されます。その部署での経験が少ない場合は、「〇〇の企画チームで〇〇の業務を行っています」と仕事内容を伝えることで、アピールできます。
「〇〇の件で何かございましたら、ぜひご相談ください」と一言添えましょう。
また、自分が携わった仕事の情報を伝えるというのも、自分をアピールする一つの方法です。
例えば、過去に成功したプロジェクトのチームにいたというのもさりげないアピールになります。
ネガティブな発言に注意する
自分のネガティブな情報を伝えることで、へりくだっていると考える人がいますが、度がすぎると気まずい雰囲気を作ってしまいます。
また、個人的な情報を織り込む時も、程々が肝心です。
例えば「人見知りなんですよ」とか「数字が苦手で」というような発言は、返答のしようもなく相手を困らせるかもしれません。
それよりも「勉強中です!」とか「元気が取り柄です!」という言葉を選ぶ方が、親しみやすく感じるでしょう。
人を紹介する時
自分ではなく誰か別の人を紹介する場面では、まず自分側の人を紹介します。
例えば取引先に自社の担当者を紹介する時は、「田中様、営業主任の高橋です。」と述べます。
その後、自社の担当者に対して、「高橋主任、〇〇会社の田中様です」と伝えます。
取引先の人を紹介する時には、「田中様にはいつも〇〇の件でお世話になっています」とか、「田中様には以前、〇〇の件で大変ご尽力いただきました」と、相手の情報を付け加えることもできます。
そうすれば、その後の会話のきっかけも作ることができるでしょう。
別々の会社の人を引き合わせる場面では、役職が下の人から先に紹介します。
「こちら〇〇会社の〇〇課長でいらっしゃいます」と言ってそれぞれを紹介しましょう。
この場合も、「弊社は〇〇の件で、長いおつきあいをいただいています」といった、差し支えない情報を伝えることで、その後の雰囲気を作ることができるでしょう。
場を和ませる一言
珍しい苗字や名前の場合は、「〇〇と書いて〇〇と読みます」と漢字をイメージさせたり、「珍しいお名前ですね」と言われたときの返す言葉を考えておくのも良いでしょう。
例えば「〇〇県に多い名前だそうです」とか「全国でも○件しかないそうです」というなら場が和むかもしれません。
あがり症の人は、自己紹介の練習をしておきましょう。うまくアピールできなくても、「今日はとても緊張しています」とか「お会いできて嬉しいです」と素直に伝えるだけで、相手に良い印象を与えることができます。
まとめ
自己紹介は、自分を覚えてもらう上でとても大切です。
複数の人数で会う時は、自己紹介に自分を印象付ける言葉をプラスすることで、上手にアピールすることができます。
我先に話すのではなく、落ち着いた態度で相手を敬い、相手の話をよく聞きましょう。
また、他の人が自己紹介をしているときは、笑顔で話している人の方を向いて耳を傾けましょう。
